薄毛のタイプでわかる育毛剤が効く人、効かない人
薄毛といっても、さまざまなタイプがあるのをご存知でしょうか?
男性の7割以上の薄毛は男性型脱毛症と言われていますが、男性型脱毛症の症状は「ハミルトン・ノーウッド分類」で進行度に応じてタイプをわけることができます。
薄毛治療のクリニックなどでも使用されており、薄毛のタイプに合わせた治療方法を提案するときに使います。
では、育毛剤でも進行度のタイプに応じて使い分けるべきなのか?
育毛剤を使用して効く人と効かない人について分類してみたいと思います。
まず、基本的なハミルトンノーウッド分類の見方についてご紹介します。
薄毛のタイプはⅠ-Ⅶ型まであり、数字が大きいほど薄毛が進行していることが分かりますね。
Ⅰ-Ⅲ型までは生え際がどれくらい後退しているのか、Ⅳ型からは生え際の後退と合わせて頭頂部がどれだけ進行しているかという分類になります。
また、Ⅱ型とⅢ型には生え際と頭頂部が同時に薄くなる「Vertex型」がというものもあります。
ちなみに、育毛剤110番では薄毛で悩んでいる方を対象にアンケートを実施し、1,604人の回答を得られました。
現在の薄毛のタイプはどれに一番近いか?という質問に対しては、以下のような結果になりました。
一般的には、頭頂部薄毛まで到達していないⅠ-Ⅲ型を軽度な薄毛としています。
そして、生え際だけでなく頭頂部薄毛も進行しはじめたⅣ-Ⅶ型までを重度な薄毛であると定義されています。
軽度な薄毛の人が全体の半分以上を占めているのに対して、重度な薄毛の人も27%と1/4以上はいることがわかります。
では次に、育毛剤が効くラインはどこなのかについて確認してみます。
薄毛は時間が経てば経つほど進行していきます。
個人差はありますがⅠ型よりⅡ型、Ⅱ型よりⅢ型の方が、薄毛対策をせずに放置していて期間が長いということですね。
育毛剤は使用しても、すぐに効果がでる訳ではありません。
少なくとも半年以上かけて、抜け毛が減っていき、髪がゆっくりと育っていくため、徐々に薄毛は解消されていきます。
先ほどのハミルトンノーウッド分類のⅠ-Ⅲ型の状態であればまだ軽度な状態と言えるので、育毛剤を使用しても半年ほどで何らかの成果を確認することができるかもしれません。
しかし、これ以上薄毛が進行してしまうと、効果が出るまでにかなり時間がかかる、もしくは効果を成果を感じない可能性が出てきます。
それは、育毛剤に期待できる効果の範囲が限定されているからです。
育毛剤は、何もない状態の頭皮に髪の毛を生やす効果はありません。
今ある髪の毛を太く元気にする、髪の毛にハリやコシを与える、抜け毛を減らす、頭皮環境を整えるということしかできません。
Ⅰ-Ⅲ型であれば髪の毛自体は確認できる状態なので、効果を感じることができると思います。
しかし、Ⅳ型になってくると髪の毛自体がなくなっている状態の部分が多く、育毛剤の効果を発揮できない可能性が高くなります。
そうしたことから、Ⅳ型以上の人は効果を感じない可能性があり、薄毛治療クリニックなどの専門治療を受けることが望ましいと思われます。